非常にめずらしいことに、タナトラジャの観光のメインは、お葬式見物なんです。
お葬式といってもそれほど湿っぽいものではなく、観光客がいっぱいきていて、なかには団体がバスで乗り付けたりもしてまして、わいわい、がやがや、お祭りっぽい雰囲気が漂ってます。それに垂れ幕が、ごらんのとおりの紅白なんですねー。いやー、ところ変われば常識も逆転するようで。
とはいうものの、棺(写真左下)にすがって、おばあちゃんがわんわん泣いてたりもしてたので、そこらへんは気を使いました。

これはお年寄りの休憩所、じゃあない、木彫りの人形でして、死んだ人に似せてこのような人形を作り、棺と一緒にお墓に置くのです。 このお葬式はかなりのお金持ちのとこだったようで、ガイドの話によると、ずいぶん立派な人形だそうです。
ちょっと遠くで見ると生きてるようで、実際、説明されても不気味でした。等身大の手彫りの人形ですが、10〜20万円で、現地の人にすればずいぶんな出費です。

トラジャの家はこのような高床式で屋根の両端が異様に突き出た形をしてるのが特徴ですが、この写真のは、お葬式用に作った仮設のものです。こんな風な仮設のトラジャハウスがいくつも建ててありました。お葬式のためだけに建てて、終わったらこわしてしまうんですから、もったいない話です。

えと、こっちの方は、仮設ではないほんとに人が住んでるトラジャハウスです。
中央の柱に水牛の角が幾本も掲げてあるのが見えるでしょうか。お葬式の回数だけこの水牛の角を増やしていくのだそうで、この角の数がお葬式を出すことができる、すなわち富の象徴、というガイドの説明でした。