1999年の正月休みに台北に4泊して、市内と近郊の町を歩いてみました。何となく懐かしい国、台湾の、旅の記録です。九フン(ジューフン)映画「非情城市」の撮影地となった九フンは、台北から電車とバスを乗り継いで一時間半ほどの、坂の町でした。基降(キールン)港を見下ろす高台まで、九十九折りの坂道をかなり飛ばしながらバスが登っていって、たどり着くのですが、そこからの眺めはなかなかのもの。映画「非情城市」は、日本の植民地時代から解放され、国民党がやってきた台湾の混乱した時代を、台北から少し離れた田舎町九フンに住む人たちの日常から、描いたものでした。しかし、台湾人の対日感情は良いようで、これは日本統治後にやってきた国民党のやりかたが台湾人にとって良くなかったからと言われてます。と、そんなことが書いてあるガイドブックを九フンの町の茶室で、お茶を飲みながら読んでいました。茶室というのは、日本の喫茶店とは違ってほんとにおいしい中国茶をゆったりと楽しむところなのです。坂道の途中にあるその茶室でそうしていると、ご年輩の女性から、日本の方ですか?と声をかけられ、しばらく話すことが出来ました。
日本統治時代に学校を出て、当時の同級生の多く(日本人)は、今は日本のあちこちに住んでいるが、年に一回、集まって同窓会をしてるんですよ。これまでに日本には何度も行っていて、熊本とか北海道とか行きました。
きれいな日本語を話されます。なんていうか、最近の日本人よりもきちんとした言葉使いで、思わず私の方も「ただしい日本語」を話さねばとがんばってしまいました。わたしも年なのかもしれませんが、最近のちょっと乱れた日本語は、このような台湾のお年寄りには、きかせたくありませんね。
「非情城市」の映画の街「九フン」は、また坂の街でもありまして、幅3m暗いの階段が道になっていて、その両脇に観光客用のお店が並んでいます。わたしの行ったのが日曜日でこの日もたくさんの人でごった返していました。映画と坂の街といえば日本の尾道が思い浮かびますよね。何となくにてるかもしれません。

乾物屋
台北市内のちょっと古い通り「油化街」は、乾物屋さんがズラーッと並ぶ通りでした。高級なものではカラスミなんかも置いてありましたが、中国の人って好きなんですね。香港でもこういう乾物屋さんの通りがよくあります。よっくみると、日本語で「XXふりかけ」などというものも見つかったりして、楽しくなりました。

夜市
夜市は、もう、台湾観光のメインといってもいーんじゃぁないか、というぐらい楽しんでしまいました。夜市というと士林が有名ですし規模も大かったんですが、その分人も多くて少々歩き疲れました。同じ台北の松山夜市は、ちょっと浅草っぽいというか下町の雰囲気があって、写真の金魚すくいとか、落ち着いて見ることができました。

夜市といえば屋台。一人旅といえば屋台。屋台といえば屋台、、、。というわけで、一人旅の今回はずいぶん屋台のお世話になりました。中でも、臭豆腐という独特の臭いがする豆腐の煮たのがあって食べたのですがおいしかったです。気が付いたのですが、夜市って日本のお祭りの雰囲気なんですね。金魚すくいや屋台や大勢の人混み、おまけみたいにお寺が近くにあって。そのお祭りが台湾では毎晩、街のあちこちでやってるわけで。そういえば、私は子供の頃からお祭り超大好きでありました。ここらへんが、台湾や香港を気に入る理由なのかなぁ。

実は今回の台湾旅行は2回目でした。前回は2週間ぐらい掛けて台湾をぐるーっと一周し台中・阿里山・台南・隆雄・台東・蘭ショ島、、すごく移動しすぎて、へろへろに疲れた旅だったのです。
今回は反省ということで、基本は台北を動かずぶらぶらするスタイルにしました。これ、大正解で、余裕ができた分、台湾の楽しさがわかった気になりました。台湾は日本からだと2ー3時間で行けて、飛行機代も安い(今回はNW便3万円)ので、また、通ってしまいそうです。
(この項おわり)